まず目がいくのが構図（画面のどんな場所に、どんなものを、どれくらいの大きさ、数をかくか）の面白さ、楽しさだと思います。一番描きたかったクワガタムシをまず前面に大きく描き、その後ろにトンボや悠々と流れる天竜川を描いています。
また、色の使い方も工夫されています。クワガタムシの背の部分の色はただの黒ではなく、真ん中あたりの色が少し違っています。きっと光の当たり方で、このように見えたのではないかと思いますが、これもよく見ていないとこのようには描けないと思います。楽しく、そして一生懸命描いていているところが、今回このような素晴らしい賞を受賞された理由の一つではないかと思います。